写真家・尾鷲陽介のお散歩ブログ。猫も。
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時間のこと


写真は今日行ったコインランドリーにあった古い船舶時計です。

僕はいつも、写真に時間が写らないように気をつけて撮っているのですが、
先日「尾鷲さんの写真には時間を感じる」と言われました。
「写真の中で時間が止まっているから、逆に時間を感じる」と。

時間を写さないように、時間を感じさせるものは撮らないようにしています。
写っているものによって写真がだんだん古くなって行くのが嫌だからです。
でも、この時計のようにもともと古いものを写せば、
この写真はこれ以上古くならないから大丈夫かなと思っています。

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自然


家が徐々に自然に戻ろうとしています。
時が経つのは早いものです。

(ホームページ更新しました)

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テレビ


27時間テレビを見てる7番・ナナちゃん。
好奇心はどこまでも旺盛です。


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結婚相談所と営業


日々、なんか面白い仕事が来ないかな、と考えています。


この間、テレビを見ていたら、インターネットで結婚相手を探している
40歳くらいの男の人が出ていました。
ホームページに結婚相手の条件を書き込んで、条件に合った女性からの
返事を待っていましたが、その男性にはまったく返事が来ていませんでした。

その男性は結婚相手の条件を広く設定し過ぎていました。
身長140〜200cm。居住地は東京23区内から3,000km以内。
つまりもう女の人なら誰でもいいということです。

広く設定すればたくさん希望者が集まると思ったのでしょうが、
よく考えると逆効果です。
条件を広くすれば、かえって女性がたくさんの男性の中から
その男性を絞れなくなります。

その前に、女の人なら誰でもいいので付き合って下さい、
なんて言えば普通怒られます。


僕も以前、「写真何でも撮れます。何か仕事下さい」と
営業してみたことが何度かあります。
結局いずれも手応えが良くなかったので、
それと同じような失敗だったのでしょう。

それから、僕はこういう撮影が得意で、こういう仕事がしたい、
と言うことにしています。成果はまあ、まだそれなりです。

女の人なら誰でも、じゃなくて具体的に、
野に咲く一輪のバラのような女の人、と言えば、それ私のことかも、
と思って応募があるかもしれません。

僕は今、小説の表紙のお仕事がしたいです。
本屋さんに僕の写真が平積みされているのを見たいです。

このブログをご覧の装丁家、グラフィックデザイナーのみなさま、
どうぞよろしくお願い致します。

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絵になる人


先日、とある女優さんを渋谷のビルの屋上で撮りました。

給水塔や配管などがひしめく狭い普通のビルの屋上でしたけど、
その女優さんがやってきて、すとんとフェンスの前に座ったら、
その風景はパッと一瞬で「絵」になりました。

あとはもう、僕もすとんと前に座ってファインダー覗き、
ピントを合わせて息を止め、たくさんシャッターを切るだけです。

こんな風に、天気がよくて、空気が気持ちよくて、
僕がなんにもしなくても(本当になんにもしないわけではないですが)
ちゃんといい写真が撮れそうな状況・条件はなかなかありません。

僕が何か作為や工夫を入れなくても良い写真が撮れれば
それにこしたことはないと考えています。


その女優さんは坂井真紀さんなんですけど、
今月の20日頃にはTSUTAYAのフリーペーパー「VA」に
掲載され店頭に並ぶと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


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本日の質問コーナー


前回書いたブログに素敵なコメントがありました。
仕込みなんじゃないかと疑われそうな良い質問です。
わたさん、ありがとうございました。


[以下前回のブログ記事のコメントから転用]
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尾鷲さんに質問!
私は写真を撮るのが好きですが,自動化されたデジカメでしか撮ったことがありません。先日の蛍のブログをみてから,もっと「撮る」ことを楽しみたいと思ってます。

しかし,何から初めていいのか・・・。

どんなカメラから始めたら良いのでしょうか?何を参考にしてカメラや写真の勉強をしたら良いのでしょうか?

ちなみに 私は空に向かって伸びていく「木」を撮るのが好きです。性格が見えるみたいで!

投稿者: わた | 2008年06月30日 23:50
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あくまで僕の考えは、様々な意見の中のひとつです。


とにかく、カメラという機械があっての写真なので、まずカメラの仕組み、
写真が写る理屈を勉強することから始めるのがいいのではないかと思います。
現在のカメラは色々自動化されていますが、自動ではまかせられないときに
対応できないと困ります。

たとえば、オートフォーカス(AF)は檻の中のシマウマを撮れないし、
自動露出(AE)は白い物を白く撮れないし、黒い物を黒く撮れません。

最近、顔を自動で判別してピントを合わせてくれる機能の付いた
カメラがありますが、人間がふたり前後に離れて立った場合、
はたして思ったところにピントがくるのか不安です。

僕は写真を始めた頃に、バイト先に捨ててあった一年分の「アサヒカメラ」を
拾って持って帰り、カメラの仕組みや写真が写る理屈は、
それを熟読して学びました。その後3年間くらい熟読し続けました。
1冊じゃわからないけど、1年読むとわかってきます。

アサヒカメラには、技術的なことの他に、色んな写真家の作品が
載っていたので、世の中にはこんなに色んな写真があるんだなと
気付けたことが作品を撮るようになったきっかけでもあります。
写真家自身が語る作品のコンセプトや写真評論家の論評も、
理解できたかはともかく、刺激にはなりました。

そして、カメラは何を選んだらいいのか、ということですが、
機能や値段はともかく趣味で買うなら、プロダクトとして
かっこいいカメラを選べばいい、というのが僕の意見です。
僕はちゃちいカメラだと撮る気しなくなっちゃうことがあるんです。
とにかく撮り続けたくなるカメラを探すべきだと思います。

最後はちょっと投げやりでしたか?ごめんなさい。

ちなみに僕は「アサヒカメラ」でしたが「日本カメラ」もいいですよ。


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写真の色の話とか


昨日は、このSTELLA WEB MAGAZINE内の「FEATURE」という
コーナーの取材に行ってきました。
実は以前から時々このコーナーの写真を撮らせていただいております。
(石川さん、熊本さん、ゴンザレスさん、harakamiさん、凌舟さん/FEATUREインデックス

写真に写っている花は、昨日お邪魔した方のお宅の食卓に飾ってありました。
写真の明るさと色味、彩度を変えて、実際にその場所で見えていた
花の印象とは少し違うものにしています。

写真はそこにあるものをそのまま捉えることもできますが、
自分の感じた光景に変換することも簡単です。
そういう意味で写真は絵に近いものだと思います。

カメラの性能、レンズの性能、露出の判断、ライティングの技術、
構図の理論、デジタルでのレタッチ技術などは思い描く絵作りを
するための手段にしかすぎないので、まずどんなイメージを描けるのか、
そしてそのイメージはかっこいいのか、
というところからスタートしなければいけないなと、思いました。昨日。


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持ち込み3


今週前半は毎日営業に行きました。
武蔵小山、下北沢、代々木。
自分で自分を忙しくしないといけません。

見る人によって、写真の解釈が少しずつ違います。
一通りの見方しかできない写真よりも、
いろいろな解釈ができる写真の方が良いでしょう。


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持ち込み2


今日は、僕が兼ねてからいつかご一緒に仕事がしたい、
と強く念じていたアートディレクターの方へ営業に行きました。

営業とは、つまり写真を見てもらって、
「僕はこんな写真が撮れます。良かったら仕事下さい」
と言いに行くことです。

今日は持ち込み受付日になっているらしく、
他のカメラマンも順番でたくさん見せに来るので、
一人当たりの持ち時間は20分しかありませんでした。

どういうふうに言われたかは、なかなか書きにくいのですが、
「どこにオリジナリティを持つか」と「プリントは銀塩かデジタルか」
という難しい問題を突きつけられつつ、
あらもうこんな時間?という感じでした。

電話さえするだけで、「写真を扱うプロ」に胸を借りることができます。
ありがたいことです。(ちょっとへこむけど)
いいことありますように。


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覚え書き


昨日はライターの人と撮影後に食事。
カメラマンという仕事について話す。

いいカメラマンは場の雰囲気を支配する。
相手との距離感。
相手に合わせるのか、自分に引き込むのか。
あなたのことを撮りたいんだ、と表現すること。
それで写真は変ると思う。

いい写真を撮るために、
カメラマンはどこまで考え、どこまで出来るか。
突き詰めること。

それは、どんな仕事でも同じだけど。


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